裁判に関わる人たち | 書記官と速記官

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裁判に関わる人たち | 書記官と速記官

法廷を傍聴すると、裁判官がいる法壇の前の席に、裁判官と同じような黒い職服を着て座っている裁判所書記官と裁判所速記官の姿を目にすることでしょう。傍聴席から見て左側が書記官で、右側が速記官です。

 

裁判所書記官

裁判所書記官は、事件に関する記録などの書類を作成して保管したり、送達に関する事務を行ったり、法令や判例を調査するなど幅広い仕事を行っています。

 

特に、法廷における当事者などの供述を記録して、調書を作成するのは裁判所書記官の職務ですから、裁判において裁判所書記官はなくてはならない存在なのです。

 

 

裁判所書記官には高度の法的素養・知識が要求されます。したがって、裁判所書記官になるためには、まず裁判所事務官に採用されてから、裁判所書記官任用試験または裁判所書記官研修所養成部入所試験を受験するのが一般です。

 

 

裁判所書記官は、裁判官のよきパートナーとなることが期待されています。民事訴訟法の改正に伴い、裁判所書記官の権限が拡大されましたが、今後ますます裁判所書記官の果たすべき役割は増大していくものと思われます。

 

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裁判所速記官

裁判所速記官は、証人などの陳述を一言一句そのまま正確に記録し、これを反訳して法廷でのやりとりを再現した速記録を作成します。

 

この速記は、ソクタイプと呼ばれる速記タイプライターで速記符号を使って行われますから、相当な技術を要します。

 

裁判所速記官になるためには、まず適性などが審査され、裁判所速記官研修生として採用された後、裁判所書記官研修所養成部速記部に入所して、2年間の研修を受ける必要があります。

 

速記研修生は、ソクタイプの操作方法や、速記符号を教わり、言葉を聞いたら反射的に指が動いて正しい速記符号をキーで打てるようになるまで繰り返し練習します。

 

卒業試験では、最低でも、1分間に180語(字数に直すと約360字)のスピードの発言を正確に録取する能力を身につけたと判定された者だけが合格となります。

 

卒業後は速記官補として任官し、その後、昇任試験を経てはじめて裁判所速記官となることができるのです。

 

裁判所速記官は、法廷でのやりとりを正確に記録しますから、緊迫した証人尋問などの場合にはなくてはならない存在です。

 

もっとも、裁判所速記官が立ち合うのは重大な事件であるとか、複雑な事件の場合だけで、通常の事件では裁判所書記官が証人などの陳述を要領よくまとめることで済ませています。

 

 

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