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貸したお金を返してくれない。商品を売ったのに代金を支払ってくれない。交通事故で怪我をして治療費がかかった。離婚をするので、夫に財産分与と慰謝料を請求したい。大家さんから家賃の値上げを求められたが値上げは納得できない。

 

このように、われわれの日常生活にはさまざまな民事上のトラブルが発生します。

 

こうした民事紛争も、当事者間の話合いや弁護士などの代理人を立てて交渉することによってうまく解決できればよいのですが(これを和解といったり、示談といったりします)、なかなか難しいのが実情です。

 

 

なぜなら、トラブルが発生した場合、当事者は感情的になっていることが多く、冷静に話し合うのがなかなか難しく、また、全く話合いに応じてくれないことすらよくあるからです。

 

あいだに人を立てて話合いで解決する場合には、よほど信頼のできる人に頼まないと不公平な解決となってしまうおそれがありますし、事件屋や整理屋と呼ばれる者が介入すれば、かえってトラブルが拡大してしまう危険もあります。

 

このように話合いや交渉で解決することが難しい場合に、最後の紛争解決手段として期待されるのが民事裁判です。

民事事件の基礎知識記事一覧

民事訴訟は、訴えの提起によって始まります。訴えを提起するには、訴状という書面を裁判所に提出することになります。この訴えを提起する側を原告、訴えを起こされる側を被告と呼びます。訴状には、誰が誰に対して、どのような理由に基づいて、何を請求するのかを記載することになります。請求すること(つまり、何を請求するのか)を「請求の趣旨」、請求する理由(つまり、どのような理由に基づいて請求するのか)を「請求の理由...

訴状の送達訴えが提起されると、次に訴状を被告に送る手続きが行われます。これを訴状の送達といいます。訴状の送達は、裁判所から訴状に記載された被告の住所地に宛てて特別送達という郵送方法でなされます。この訴状の送達と一緒に、期日呼出状も送達されるのが通例です。この期日呼出状には、第一回口頭弁論期日の日時と場所(法廷)が記載されています。被告か行方不明の場合被告が行方不明の場合には、訴状などの書類を送達す...

口頭弁論とは口頭弁論とは、公開の法廷で当事者双方が対席して、直接、口頭によって弁論や証拠調べなどを行う審理方式をいいます。判決をする場合には、原則として口頭弁論によらなければなりません。これに対して、決定や命令をする場合には、必ずしも口頭弁論による必要はありません。口頭弁論は、必要に応じて回数を重ねていきます。たとえば、第三回口頭弁論というのは三回目の口頭弁論期日を指すわけです。口頭弁論では、本来...

裁判のドラマで、法廷のシーンとして登場することが多いのは証人尋問でしょう。民事の証人尋問も、基本的には刑事の場合と同じやり方で行われます。ただし刑事の場合は検察官と弁護人とがやり合うのに対して、民事の場合は弁護士と弁護士とがやり合うという違いがあります。証人尋問は、まず、裁判長が証人に氏名、住居、年齢、職業を尋ねて、人違いでないかどうかを確認する手続きから始まります。次に宣誓がなされます。これは、...

和解の勧告訴訟がある程度進行した段階では、裁判所から原告・被告に対して、和解の勧告がなされることがあります。わが国の民事訴訟では、訴訟の途中で裁判所から両当事者に対して和解勧告がなされ、判決にまで至らずに和解によって訴訟が終了することが少なくありません。和解とは、争っている当事者がお互いに譲歩をして、その争いをやめることです。原告とすれば、わざわざ裁判をおこしているわけですから、裁判官に判決をして...

弁論の終結・判決原告・被告の主張が十分に尽くされ、必要な証拠調べがなされると審理は終了し、いよいよ判決が出されます。審理を終了することを弁論の終結といいます。判決の言渡しが行われる期日には、当事者は出頭しなくてもよいことになっています。言い渡された判決の正本は、原告・被告それぞれに送達されます。控訴の提起判決に不服のある当事者は控訴をすることができます。控訴をすると、第二審の裁判所が第一審の判決(...

控訴審の手続き控訴審は、原審での審理を基礎に、控訴審における新たな資料を加えて判断するしくみになっています。こういった審理のし方を続審制といいます。したがって、原審で提出された証拠や、原審で行われた証人尋問は、そのまま控訴審でも証拠として使われます。簡単にいうと、控訴審は原審の続きというわけです。控訴審での審理は、控訴人や被控訴人から新たな主張や証拠が提出されない場合には、比較的短期間で終了します...

民事調停とは何か裁判所で民事上のトラブルを解決する代表的な方法として、訴訟のほかに調停があります。訴訟は、裁判官が、当事者双方の言い分を聞き、証拠に基づき、法律に照らしてどちらの言い分か正しいかを決める制度です。これに対して、調停は、法律にしばられないで、実情にあった解決をめざして当事者を説得し、その結果、当事者が合意することによってトラブルを解決しようとする制度です。裁判官のほかに良識ある民間人...

仲裁という言葉は、けんかの仲裁といった日常用語としても使われますが、法律用語としては、紛争の当事者の合意に基づいて仲裁大を選び、この仲裁人の判断によって紛争を解決することをいいます。仲裁人には、第三者である私人がなります。仲裁が行われる前提として、紛争の当事者が仲裁の手続きで紛争を解決することを契約していることが必要です。仲裁大は当事者から事情を聴いたり、必要に応じて証人尋問を行うなどして判断を下...

家事事件とは何か別れたいのに離婚届に判を押してくれない、離婚にあたり財産分与と慰謝料をきちんと決めたい、夫が生活費を払ってくれない、息子の親権を確保したい、遺産分けで兄弟がけんかをしている、父が多額の借金を残して亡くなったから相続を放棄したいなど、われわれの身の回りには、夫婦、親子、親族などに関する家庭内の問題がいろいろと発生します。こうした諸問題を総称して家事事件といいます。家庭裁判所では、審判...

家事調停の進め方家事調停は、原則として、家事審判官(裁判官)一人と家事調停委員二人とで構成される調停委員会が行います。まず、調停委員会が調停を行うための期日を決め、申立人と相手方に通知します。調停が開かれる期日には、原則として本人が出席しなければなりません。もっとも、弁護士に委任し、弁護士を代理人として出席させることができます。調停期日においては、調停委員会が両当事者から事情を聴取して、事実関係を...

督促手続きとは何か督促手続きとは、金銭などの支払いを請求する場合に、その請求の当否を審査することなく、簡易・迅速に支払督促を発することのできる手続きです。督促手続きは、請求額にかかわりなく簡易裁判所で行われます。督促手続きでは、債務者から異議がでなければ簡単な手続きで決着しますから、債務者が争わない事件では、債権者にとって大変便利な手続きです。裁判所に納める手数料も、通常の訴訟の場合の半額でよいの...

手形訴訟・小切手訴訟とは何か手形・小切手は、金銭支払いの手段として、取引上広く利用されています。民事訴訟法では、迅速・確実な決済を目的とする手形・小切手の制度趣旨をよりよく活かすために、手形訴訟・小切手訴訟として、手形・小切手の紛争については特別の訴訟手続きを設けています。手形訴訟・小切手訴訟では、証拠が制限されており、原則として、証拠調べを請求する当事者みずからが所持している書証(手形や小切手な...

少額訴訟手続きとは何かたとえば、10万円の貸金をめぐってトラブルが発生した場合、裁判にかかる費用や時間のことを考えると、裁判をおこすことに消極的になってしまいます。このような不便さを解消するために、民事訴訟法の改正によって、少額訴訟手続きが創設されました。この手続きは、少ない経済的負担で、簡易・迅速に紛争を解決することをめざしたもので、請求額が60万円以下の金銭請求事件に適用されます。この少額訴訟...

民事保全制度とは何か訴訟は、一般に、訴えの提起から始まって判決の確定に至るまでに長い時間がかかりますから、その間に債務者の財産状態が悪化したり、問題となっている不動産が第三者に売却されてしまうなどの可能性があります。そうなると、せっかく権利者が勝訴判決を得ても、結局、強制執行もできないといった事態が起こり得ます。こうした不合理を避け、権利者を暫定的に保護するための制度が、民事保全制度です。仮差押え...

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