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原告と被告が出席し、口頭弁論で審理開始

口頭弁論とは

口頭弁論とは、公開の法廷で当事者双方が対席して、直接、口頭によって弁論や証拠調べなどを行う審理方式をいいます。

 

判決をする場合には、原則として口頭弁論によらなければなりません。これに対して、決定や命令をする場合には、必ずしも口頭弁論による必要はありません。

 

口頭弁論は、必要に応じて回数を重ねていきます。たとえば、第三回口頭弁論というのは三回目の口頭弁論期日を指すわけです。

 

 

口頭弁論では、本来、当事者が口頭で激しく議論を戦わせることが予定されています。しかしながら、口頭での発言だけでは複雑な事項を説明することが難しい場合もありますし、また、人間の記憶には限界もあります。そこで、書面が活用されることになります。

 

その結果、現実の民事訴訟では、書面に比重が置かれた審理が行われており、口頭弁論の本来の姿が見失われています。口頭弁論といっても、書面のやりとりをするだけの場に成り下がっているのが現状なのです。

 

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第一回口頭弁論期日

口頭弁論期日は、裁判所内の法廷で、原告と被告が出席して行われるのが原則です。

 

まず、廷吏が事件を呼び上げます。通常は、廷吏が「平成○年(ワ)第○○○号、原告OO、被告○○」などと事件名を呼び上げますので、自分の事件が呼び上げられたら、原告は原告席に、被告は被告席に着席します。傍聴席から裁判官の方を向いて、左側が原告席、右側が被告席です。

 

さて、両当事者が着席すると、いよいよ審理が開始されます。

 

まず、裁判長が原告に対して「原告は、訴状のとおり陳述しますか」といった内容の問いかけをします。原告は、自分の言い分か訴状に記載されてあるとおりであれば、単に「訴状のとおり陳述します」と回答します。いちいち訴状を朗読しないのが通例です。

 

 

 

次に、裁判長が被告に対して「被告は、答弁書のとおり陳述しますか」といった内容の問いかけをします。被告もまた、自分の言い分か答弁書に記載されてあるとおりであれば、単に「答弁書のとおり陳述します」と回答します。やはり、答弁書をいちいち朗読しません。

 

 

このようにして訴状と答弁書が陳述されたあと、裁判長から、意味がわかりにくい点などについて原告・被告に質問がなされます。これを釈明といいます。

 

釈明に対しては、その場で簡単に答えられるものであれば即答することになりますが、準備に時間を要する場合には、次回の期日に回答することになります。

 

このようなやりとりが終わると、今後裁判をどのように進めていくかを決めます。

 

 

 

原告・被告の言い分かまだ出し尽くされていない場合には、さらに期日を続行して、お互いの主張を戦わす機会をもうけます。こうして何回か主張を戦わし、原告・被告の言い分かお互いに出し尽くされれば、あとは、どちらの言い分か正しいのかを証拠に基づいて判断する証拠調べの手続きに移るわけです。

 

なお、争点と証拠の整理を目的として、弁論準備手続きとよばれる特別な手続きが行われることもあります。これは口頭弁論ではありませんから公開の必要はありませんが、当事者双方の立会いは保証されています。

 

 

 

第二回口頭弁論期日

第二回口頭弁論期日は、第一回口頭弁論期日の続きです。これ以降も、審理が終わらなければ、必要に応じて何回でも期日を重ねていくことになります。

 

口頭弁論期日で当事者が主張をする場合には、書面にその主張を記載したうえで、事前に相手方(原告であれば被告に、被告であれば原告)にその書面を見せておかなければなりません。この書面を準備書面といいます。

当事者の主張を判断する証拠調べ

証拠調べは、当事者の主張が正しいのか、それとも間違っているのかを判断するために行われる手続きです。その対象加人であるか、物であるかによって、人証と物証とに大きくわかれます。

 

人証としては、証人や鑑定人がいます。鑑定とは、専門的な知識をもとに調査した結果や意見を報告して裁判官の判断を助ける役割をになうものであり、不動産鑑定士や医師などが鑑定人に選ばれることがあります。

 

また、原告・被告といった当事者本人も証拠調べの対象になります。これを当事者尋問(本人尋問)といいます。

 

当事者は、裁判で勝訴することを望んでいるわけですから、そのために嘘をつく可能性もあり、あまり信用できない一面もありますが、何といっても真実を一番よく知っているのが通常ですから、実際の訴訟では当事者尋問が多く実施されています。

 

物証としては、契約書、帳簿類、領収書などかおり、こういった文書は証拠として最も重要です。これを書証といいます。

 

このほかに、物の性状を証拠とする検証とよばれる証拠調べもあります。

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